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● 中国留学では、標準語が訛っている地方都市はやめた方が良い?
その必要はありません。「標準」という2文字がすべての誤解を生んでいることを認識してください。
正確な標準語のことを普通話と言いますが、広い中国ですので普通話の発音は各地で微妙に変わってきます。北京ではer化の強い北京普通話、大連ではイントネーションが大きい大連普通話、上海では巻き舌が弱い上海普通話など、各地でそれぞれ微妙に訛った普通話が使われているのです。
ですから、北京に留学して上海に来ると聞きづらいですし、西安で留学して北京に来るとやはり聞きづらい。どこで勉強してもかならずこの問題は発生します。普通話がかなりキレイなハルピンで留学しても、広州に就職すると、この問題は発生しますよね
重要なのは聞き「づらい」であることです。聞け「ない」ではありません。もし本当に聞けないならば、広州人と上海人と北京人の3者会談なんて成り立ちませんよ。普通話が少々訛っていても、実生活や現地での就職には一切影響はないのです。
むしろ重要なのは、訛った普通話を聞き取るヒアリング能力です。相手の訛りのパターンや、文章の前後関係から単語を聞き分ける能力と理解してください。完璧な普通話の発音ができる能力よりも、実生活でははるかに役に立ちます。もしかすると多少訛りのある地域に留学したほうが、このヒアリング能力は鍛えられるのかもしれません。
また、授業を行う教師は基本的にキレイな普通話を話します。大学生も標準的な普通話を話せます。 |